もうアガベの名前が追えない…。それくらい、いつの間にか新しい名前がついたり、さらに同じタイプのチタノタやオテロイに違う名前が付けられたりしている。
違う名前がついてるのは、作出している国が違ったりナーセリーが違ったりということなんだけれど、昔からある“白鯨”とかはどこでも同じ名前だから…。今が変なのかな。後から名前がついても追えないです。

新鮮味を出したいのか『Re.name』もあるし。
この記事のイラン産オテロイもネームドの波に乗り、名前がついてる系統として扱うショップもあるみたい。
ちょっと話がズレてしまったけれど、ここではイラン産のノーネームで入手したオテロイについて書いていきます。
イラン産オテロイ ノーネームの育成記録
自分の中では、数年前までイランのオテロイは名前が付けられてることはあんまりなくて、台湾がネームドでガンガン勢いついた時にだんだんと(アジアで売れるから)イランでも名前がつく系統が増えていった印象です。

日本人やアジアの方々がネームド好きだから…
自分が持っているイラン産のオテロイは、そんな名前ブームが来る前に入手したアガベです。
イラン産オテロイの育成記録を随時更新します。
イラン産オテロイの子株入手|2022年1月
インスタグラムで魅力的なアガベを発信されている方から、大きな子株を購入させていただきました。
今ではイランからのアガベ輸入のルートがしっかりしてドンドンアガベが輸入できていますが、当時はすごくトラブルも多く輸入しても株が傷んでいてどうしようもなかったり苦労されたようです。
こちらからDMさせていただき、色んなトラブルを乗り越えてやってきた子株をお迎えしました。
ライムグリーンの肉厚の葉に白い鋸歯が目立つ、当時あんまり見ないタイプのオテロイ。子株で少し大人の顔が出てきているベアルート株で、すでに10センチほどの大きさがありました。

水耕で発根管理、寒い時期なのでヒータマットで根本の加熱ありです。
発根管理で使ってるのは愛用品のコレ
イラン産オテロイを植え付け|2022年2月
水耕であっさり発根したイラン産のオテロイを、4号スリット鉢に植え付けました。

植え付けてから3週間ほどで固く閉ざしていた鋸歯が開き始めました。ベアルート株が動き出す、この瞬間の嬉しさはいつも格別です。

根が伸びて水が吸えて動き出しました。

イラン産のオテロイが…アザミウマに|2022年4月
2022年の春。室内管理していたアガベにアザミウマが大発生しました。ミナミキイロアザミウマとかめちゃくちゃ小さいタイプのアザミウマです。
当時の自分は高頻度で新規アガベを入手していました。そこから入ったアザミウマが室内管理でアガベ同士の間隔も近いことから、サーキュレーターの風に乗って風下へ次々と計5株がひどく食い尽くされてしまいました。
もちろん殺虫剤の月1回の頻度で散布はしていたものの、室内だからと安心していたらあっという間に広がっていました。初めてのことだったので発見対処が遅れ、この大事にしていたイラン産のオテロイも親の顔を見る前に成長点がダメになってしまい胴切りしました。
この写真の時点でアザミウマに喰われている進行形です。短葉になって良い感じの鋸歯が出てきていたのに、翌月の5月には無惨な姿になってしまうのです。アガベやめようかと真剣に考えたくらいショックでした…。

右下のアガベわかります?喰われています。

アザミウマの話はこっちに詳しく書いています


今は鉄壁の防除&鬼の観察で虫被害は出していません!
親株を目指して子株からオテロイ育成|2022年8月
自分が未熟者だったせいでアザミウマの犠牲になった親株。ここからは、入手したイラン産オテロイから採れた子株を育成する話になります。

アザミウマ被害では本当に落ち込んで苦しかったです。
アザミウマに喰われ成長点がダメになったイラン産オテロイ、胴切り状態になり3ヶ月ほどで何個か子株が出てきました。根が出かけていた1番大きな天芽を外し、鉢に植え育成開始。

オテロイの子株採取から1年ちょっと|2023年10月
イラン産オテロイ子株1番くんを採取して、プレステラ90深鉢に植えてから1年2ヶ月。大きくなりました!

子株で外した時は分からなかったのですが、子株1号くんには横っちょに芽が合ったようで兄弟株くんが出てきました。弟株くんが大きくなってお兄ちゃんが傾いています。

良い感じに大きくなってきましたが、親株を入手した時のサイズにはまだ届きません…。親株がアザミウマに喰われたサイズの時は鋸歯が繋がって連刺になっていたので、本来の親株の顔になるのが楽しみです。

だんだん良くなってるけど鋸歯もまだまだですね。

子株から2年弱でガッチリ短葉に|2024年6月
天芽を外して育成し、1年8ヶ月。プレステラ120深鉢で育成していて、親株入手の時の姿を思い出させるサイズ感です。でも、親株を入手した時の姿に比べると、短葉で低重心。
LEDなのでカラッと白い鋸歯にはなりにくいですが、色の抜けていくグラデーションがきれいです。こういう鋸歯を持つアガベが時々いるんですが、磨いていない象牙みたいな感じで好きなやつです。

確実に親株を超えた育成3年|2025年4月
もう少しで育成3年を迎えるイラン産オテロイの天芽ちゃんは、入手した時、そしてアザミウマに食われて失意の中胴切りした時の親株を遥かに超えるかっこよさに成長しています。
葉は広く鋸歯も強く分厚くなっています。そしてめちゃくちゃ背が低い。

親株超えました!最高にカッコいい。
今年は植え替えしますが、プレステラ120で粘って根鉢のストレスを与えてギリギリを攻めています。

イラン産オテロイを育成して思ったこと
イラン産オテロイはここで紹介した株の他に、coyoteさんのイランも持っています。どちらとも名前がつく前に輸入されたアガベで、今では名前がついたタイプに似ています。(でも中株まで似ているって、チタオテあるあるだと思っています。)

チタノタ&オテロイの名前、多くてよく分からないです。
自分の場合は、親株にしてあげる前にアザミウマに喰われたので、本当にどんな親に育つのか?楽しみで仕方ないです。
追記しますね。どうです?まだまだ進化しているイラン産オテロイ。もう親株の表現は超えましたが、まだサイズはプレステラ120を維持できています。まだまだまだここからです。
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この親株からの子株を現在販売中です。
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