アガベ白鯨とともに人気がある鯨シリーズの黒鯨。白鯨の時と同じように、黒鯨を購入する時にも注意点があります。それは、黒鯨よりも安価なブラック&ブルーやブラックファイヤー(黒火焔)、姫厳竜を黒鯨と偽って販売していることがある点です。
白鯨購入時の注意ポイントはこちら
![](https://haworthia-sp.com/wp-content/uploads/2023/03/fb6fdcbb8dd65208b801d0b2140a5c00-300x185.jpg)
![](https://haworthia-sp.com/wp-content/uploads/2022/01/2022-01-02_15h19_55-150x150.jpg)
それぞれのめちゃくちゃ良いアガベなのですが、黒鯨とは全く別物です。
本物のアガベ チタノタ黒鯨
黒鯨と名前がついているので鋸歯が黒いと思うところですが、育成環境によって鋸歯の色は黒が強かったり黄色〜茶色っぽかったりするので、色だけで判断すると違うタイプのアガベを購入してしまいます。
残念ですが、黒鯨と名前をつけておけば売れてしまうので、違うタイプの子株を販売する方が多いです。
黒鯨の特徴
- 鋸歯は黒〜茶色(古い鋸歯は白)
- 小さい株では鋸歯は細く長い、大株では連刺が出てくる。
- 葉は幅広で肉厚
- 全体的にコロッと丸いフォルム
まずは本物の黒鯨の中株よりも少し小さい小株の個体です。子株の時の幼葉が下にまだ残っている黒鯨です。
![](https://haworthia-sp.com/wp-content/uploads/2023/03/IMG_1751_result-1024x683.jpg)
上記の小株が少し大きくなった時の様子です。小株の時よりも黒鯨特有の葉の幅、葉の厚みが出てきています。
![アガベ チタノタ黒鯨](https://haworthia-sp.com/wp-content/uploads/2023/03/IMG_2070_result-1024x683.jpg)
1枚目の写真とは別のナーセリーの黒鯨。自分の場合は、白鯨で違う種類の子株をつかまされたので、黒鯨はしっかり顔が出た中株を入手しました。
![Lize産の黒鯨中株](https://haworthia-sp.com/wp-content/uploads/2023/03/20211219_054913554_iOS_result-1024x768.jpg)
黒鯨の成長記録はこちらに詳しく書いています。
![](https://haworthia-sp.com/wp-content/uploads/2023/09/9b230ac3e83cd9cff7600da8a1e26625-1-300x185.jpg)
子株詐欺?黒鯨で売られる別のアガベ
残念ですが、本当によくあって『黒鯨』で買っても黒鯨にならなかったり、『白鯨』で購入したのに別の株になったり、いろんな種類のアガベ チタノタで散見されます。
白鯨の時とは少し違って、黒鯨は販売者(もしくは転売者)が完全に間違って購入することを狙って名前を偽っていることが多いです。黒鯨ではないと気がついた後でも『購入時の名称』といって転売されることもあります。この点は白鯨の購入時よりも注意が必要です。
チタノタ(本当はオテロイ)の中での園芸での名前なので、初心者には見分けが本当に難しいです。自分もアガベ初心者の時に、某フリマサイトで白鯨という名前で“小雨新白鯨”を買ってしまった経験があります。
黒鯨も小株や中株だと、確実に黒鯨の特徴が出ているのでそれを買えば騙されることもないのですが、やっぱり大きくなるとその分お値段もします。
顔が全く出ていない幼葉だけの子株だと、正直見分けるのはすごく難易度が高いです。しかし、知っているとちょっとは見分けがつくヒントになるで、よく黒鯨として販売される別のタイプのアガベをご紹介します。
![](https://haworthia-sp.com/wp-content/uploads/2022/01/2022-01-02_15h19_55-150x150.jpg)
比べて見てみると結構違うので、黒鯨の写真と見比べて見てください。
ブラック&ブルー(BB)
ブラック&ブルーはBBやブルーボールとも呼ばれるアガベで、黒い鋸歯とブルーの葉色を持つのが特徴的なアガベです。親指くらいの子株が、黒い鋸歯なので黒鯨として販売されることがあります。
黒鯨に比べると葉の厚みが薄く、鋸歯も三角形〜細長い三角のような形をしていて違います。葉の色は個体によってブルーが強いものから緑色まであるので、葉の色を参考にすると間違ってしま雨かもしれません。
![アガベ ブラック&ブルー](https://haworthia-sp.com/wp-content/uploads/2023/03/20211208_011035169_iOS_result-1024x768.jpg)
![](https://haworthia-sp.com/wp-content/uploads/2023/04/5-300x185.jpg)
大きくなったブラック&ブルー。子株の時より特徴がはっきりしています。ブラック&ブルーもとってもかっこいいアガベです。
![大きくなったブラック&ブルー](https://haworthia-sp.com/wp-content/uploads/2023/03/20220530_040115173_iOS_result-1024x768.jpg)
ブラックファイヤー(黒火焔)
ブラックファイヤー(黒火焔)の子株も黒鯨の名で販売されていることがあります。
ブラックファイヤーは黒い鋸歯が連なっているのが特徴的なアガベです。黒鯨に比べると縦に長い、薄い葉をしています。
![アガベ ブラックファイヤー(黒火焔)子株](https://haworthia-sp.com/wp-content/uploads/2023/03/IMG_1935_result-1024x683.jpg)
少し成長したブラックファイヤーです。細かいギザギザした鋸歯と、トップの鋸幅が広くなり特徴がより強く出てきています。
![少し成長したブラックファイヤー(黒火焔)](https://haworthia-sp.com/wp-content/uploads/2023/03/20220423_002155440_iOS_result-1024x683.jpg)
姫厳竜
姫厳竜も黒鯨として売られることがあり、個人的には一番間違って購入しやすいのかなぁと思います。
姫厳竜は黒鯨のように肉厚でムチっとした葉で、黒〜茶色の鋸歯を持っています。子株だととても似ていると感じます。個体差があるのですが、姫厳竜の鋸歯は黒鯨に比べると短く力強いのが特徴です。
![姫厳竜の小株](https://haworthia-sp.com/wp-content/uploads/2023/03/20211105_232357233_iOS_result-1024x768.jpg)
育ってきた姫厳竜。子株の時の強く短い鋸歯の特徴がよりハッキリとしています。黒鯨の中株サイズのものと、葉も鋸歯も違っているのが分かります。
![姫厳竜の中株](https://haworthia-sp.com/wp-content/uploads/2023/03/IMG_2105_result_result-1024x683.jpg)
ホンモノの黒鯨を見分けるコツ まとめ
アガベの棘が黒いからといって、黒鯨という保証はありません。初心者には子株を見分けるのは本当に難しいと思います。
ブラック&ブルーやブラックファイヤー(黒火焔)、姫厳竜を黒鯨という名称で販売していることがあります。また、ここにあげたタイプのアガベではなく、ただ棘が黒いという理由で普通のノーネームを黒鯨で売っていることもあります。
アガベ オテロイは安いものでないですし成長にも時間がかかるので、安心して購入できればいいのですが、実際のところは真面目に販売してくれている方に混じって、“金儲け主義”の残念な販売者も多いです。
![](https://haworthia-sp.com/wp-content/uploads/2022/01/2022-01-02_15h19_55-150x150.jpg)
自分の目を鍛えるしかないと思っています。
黒鯨の特徴をつかもう!
- 鋸歯は黒〜茶色(古い鋸歯は白)
- 小さい株では鋸歯は細く長い、大株では連刺が出てくる。
- 葉は幅広で肉厚
- 全体的にコロッと丸いフォルム
自分が初心者だった時に知りたかったことをご紹介しました。少しでも黒鯨の判別に役に立てたら嬉しいです。
![](https://haworthia-sp.com/wp-content/uploads/2023/03/fb6fdcbb8dd65208b801d0b2140a5c00-300x185.jpg)
![](https://haworthia-sp.com/wp-content/uploads/2023/09/9b230ac3e83cd9cff7600da8a1e26625-1-300x185.jpg)
メッセージを残しますか?