シーザーはアガベの中でも独特の強く長い鋸歯を持つ、魅力的な選抜種。シーザーとして台湾から輸入された株が爆発的に人気になった。
シーザーという名前ではないが、シーザー系のアガベは大元のUSなど他の国にもある。少しずつ産地やナーサリーで特徴が違っていたり(育成によってもアガベは大きく外見が変化する)、選抜されていたりしていて面白い子。
シーザーはアガベ初心者にはぴったりの選抜種で、カッコ良く育てやすいし成長も速いので楽しいです。
アガベ シーザー(凱撒)台湾有名ナーセリー由来の育成記録
台湾の有名どころ出身のシーザー。ちょうど入手した後くらいにめちゃくちゃシーザーのブームが起こって、台湾のナーセリーで出せるシーザーがないとか言われていました。

入手できて本当に嬉しかった思い出の株です。
2021年当時まだ中国でメリクロンの技術が発達してなくて、子株は全部親株を切って増やされていました。(アメリカでは早くからメチクロン技術が使われていて、それを中国が使うようになるのはもう少しあと。)
シーザー(凱撒)入手|2021年12月初旬
台湾産のシーザーは現在2株所有していて、これは最初に入手した1号の成長記録。
某フリマなどで入門種や名前のないアガベ(オテロイ&チタノタ)をチョロチョロ購入し、すぐに本格的にどっぷりとアガベにハマって色んな選別種があることを知り、めちゃ欲しいと思ったのがシーザー。
今では組織培養されたメリクロンもあるので、手の届きやすいシーザーですが。年年末から2022年年始ごろに、カッコ良さから爆発的人気種になって『台湾にもう子株も出せる中株もない。』という噂(?)まで広がり…値段がすごく上がった時期があった。自分はその時期の少し前に1号を入手できたので、ちょっとラッキーだったかも。

あの時のシーザーの人気はもの凄かったです。ちょっと懐かしい。
この頃からフリマを卒業して、ショップや個人輸入された方から株を購入するようになってきました。台湾産の有名な所の出身のシーザー(凱撤)。激ちっさい子株の輸入は、この頃(2021年頃)はなかったので安心サイズでした。
ほぼ発根済みだったので、そのまま土耕で。鋸歯が姫厳竜などの農大系とは子株の頃から全然違います。
姫厳竜はこんな感じです。


ちなみに同時にゴリではないレッドキャットウィーズルも購入しました。レッドキャットウィーズルについては、また別の記事で詳しく成長を記録していきます。
寒い時期だったので、後ろに見える黒いパネルヒーターの上で腰水で管理しました。

愛用しているのは中華のよく分からないメーカのものは火事などのトラブルが怖かったので、園芸用でなく爬虫類用のGEXのものです。
一緒にお迎えした赤猫については、こちらに詳しく書いています。

通常用土に植え付け|2021年1月
パネルヒーターの上で腰水管理をしていて、根が鉢からどんどん出てきたため通常用土に植え付け。植えたのはミニ蘭鉢2.5号です。
シーザーは成長が速いようで、入手から1ヶ月ちょっとで葉数も増えてきました。

強い鋸歯が出てきた|2021年2月
ミニ蘭鉢に植えて1ヶ月半ほどで根がしっかり張り、葉の色も良く展開も速くなりました。寒い時期ですがパネルヒーターの上で管理しているので、ぐんぐん成長。鋸歯も新しく展開する葉ごとに強くなっていきました。

子株から9ヶ月で大きくなった|2022年8月
2021年12月にお迎えして9ヶ月、中株程度まで成長したシーザー。外に出して殺虫剤を定期散布している時に撮った一コマ。この時はプレステラ105深鉢に植えています。
5月の旅行中に、24時間エアコンをつけていたけれど細かい管理ができずLEDで焼いてしまった葉が奥に見えています。

1年ちょっとで大きくなったシーザー|2023年4月
1年4ヶ月で子株から立派に成長したシーザー。バンクスの4号鉢に植えています。
用土やLEDライト、肥料や水やり、育成期間中に色々と楽しみながら見直して育てています。まだまだポテンシャルは引き出せていないと思っていますので、引き続き試行錯誤していきたいです。

4号鉢はバンクスに植えています

育成2年で5号鉢に植え替え|2024年1月
入手から2年ちょっとでゴリゴリのシーザーへと成長しました。4号のバンクスではもう小さすぎる状態なので5号の角鉢にサイズアップします。

根を整理して下葉も処理して、5号角鉢に植えました。大きさはハンドボールぐらいまで大きくなっています。いきなり大きな鉢にすると崩れそうなので少しずつ成長させています。
1度も子株を出したことがないので、出にくいタイプなのかもしれません。同じシーザー系でも出やすい子はいるので、シーザーが子株が出にくいと言うことはないのかも。。

アガベ シーザー台湾有名ナーセリー由来を育成している感想
子株から中株までは本当に成長が速く、鋸歯もどんどん立派になっていくので育成が楽しいです。
他のアガベだと中株の1回目の見頃以降、“樹型が崩れてきたな”と言う時期を迎えるのが多いのですが、このシーザーはずっとカッコいいです。自分もそうなのですがシーザー系を何系統も育成する気持ちがわかります。
この台湾由来のシーザーは子株を1度も出したことなく、用土を変えても水やりの頻度を変えても…なので子株が出にくい子なんだと思います。
一緒にお迎えしたレッドキャットです


