アガベ 寛葉厳竜はとても良いタイプのアガベなのに、販売のためだけにOWL(梟)やアザラシ(海豹)etc…多くの名前を煩雑に付けられ、魅力を下げてしまっています。
ナーセリーが違えば同じタイプのアガベでも名前が違うことも多いけれど、それを考慮しても様々な名前が付けられすぎているチタノタ。
すごく良いタイプなのに不運なチタノタです。
個人的には、オランダのアガベスペシャリストのGerard Geling氏が作出した、“アガベ チタノタ FO-076 compact” 通称GGコンパクタが、サイズの違いはありますが似たタイプかなと思っています。
アガベ 寛葉厳竜の育成記録
アガベ 寛葉厳竜の入手から現状までの成長を記録していきます。
アガベ 寛葉厳竜の子株を入手|2021年12月
アガベ 寛葉厳竜の大きな子株を購入。実店舗があるお店で、たまたまネット限定でセールをされていた子をお迎え。ちょっと大人の顔が見え始めてる感じで、4号鉢に植った状態で届きました。
調子が悪い寛葉厳竜を水耕で発根|2022年1月
あれっ?寛葉厳竜が元気がなくなっていく…。
鉢に植った状態で届いたのでそのまま育てていたのですが、どんどん萎れていっちゃう寛葉厳竜。おかしいなと思い抜いてみると根がありませんでした…。
土耕でいつか発根するよ。ってスタイルだったのかな?
水耕で発根管理をして、発根させて再度植え付けしました。水耕では元気な根を出してくれました。
これで安心。状態が悪い場合、根を確認するといいですよ。
自分は寒い時期はヒーターマットを使用しています。なんとなく安心感の高い爬虫類用のGEXのものを愛用。
寛葉厳竜の子株を外すため植え替え|2022年9月
発根管理をして根を出してから順調に育った寛葉厳竜。子株が付いて根鉢気味になっていたので植え替えを実施。すると鉢の中に地上に出られなかった子株がもう1ついた。
脇から出たカキコと鉢の中の白い子株を外して、親株に残っていた長い幼葉も数枚取ってプレステラ120ロングに鉢増し。子株たちはそれぞれプレステラ90ロングに植え込みしました。
緑のカキコには根がたくさんありましたが、白い子株は根無し。ただ、発根しそうな雰囲気はあったので土耕でいきます。(白い子は無事育ったのか?ということはまた別の記事でご紹介します。)
プレステラ120ロングに植えた寛葉厳竜。まだ幼葉が残りますが、だいぶ大人の顔つきになりました。カッコいいですよね。
子株外したから自分に栄養を使っておくれ。
立派に育った寛葉厳竜|2024年1月
入手から3年育成した寛葉厳竜。子株を外した寛葉厳竜は、よく似た形のGGコンパクタと違って勢いよく成長するので、根を整理して下葉を外して再びプレステラに植えていました。
でも3年経って、プレステラ120ではすぐに根鉢になるので4号へ鉢増ししました。といっても、プレステラ120と4号では大きさはそれほど変わりません。バンクスコレクションの丸鉢の深鉢へと形状を変えてみました。
用土もガラッと全部変更しました。
寛葉厳竜に似たタイプのGGコンパクタ
しばらく4号で育成する寛葉厳竜|2024年3月
2ヶ月前に根を整理した寛葉厳竜が動き出しました。まだグラグラするので本調子ではないですが、根の勢いよさそうです。
立派に大きくはなりましたが、まだまだ顔が可愛いままなのでこれからの成長に期待です。
アガベ 寛葉厳竜を育成して思うこと
アガベ 寛葉厳竜はとても強い特徴を持った良いチタノタです。それなのにいろんな名前が付けられたことで、本来の価値を下げてしまっている株だと感じます。
「アレとコレとソレは同じ」となりと、評価が分散してしまってボヤけてしまっている感じです。白鯨やB&Bと同じくらいブレない表現系を持っているのに残念です。それだけ、コイツ特別!と思って名前を付けた人がいるのかもしれませんが…。
なんで名前がこんなに付いたんだろう…。
肉厚で派手とは言えませんが太く強い鋸歯、大株になるにつれもっと厳つくなっていく。葉の形状が似ているGGコンパクタと育て比べしていますが、寛葉厳竜の方が株に勢いがあるため抑え気味で育てています。
外管理でガンガン厳しい環境で育てると、本来持っている良さをもっと引き出せそうです。うちでは室内なので、試行錯誤しながらそれでもカッコ良い姿を作っていけたらと思います。
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