アガベは丈夫!と言われていて、確かに生命力は強い植物です。でもカッコよく育てるにはアレコレと想像以上に手がかかる。
その一つは害虫対策。新規導入時はもちろん、月に2回程度は室内での育成であっても殺虫剤の散布は必須です。それだけ手をかけていても、害虫は主に新規導入株とともに入り込んできます。
うちではアザミウマを撲滅した後に、アガベマイトが入ってきました。アザミウマで苦汁を舐めていたので、アガベマイトは導入した1株だけで食い止めることができました。その時の殺虫剤の使い方など対処方法を記録しておきます。参考にされる場合は、ご自身の責任で実施してください。
ここでは実際に駆除した方法にフォーカスしています。
下記の記事でもちょこっとだけ書いていますが、自分は虫に詳しいわけではないので憶測になってしまいます。アガベマイト自体については虫やダニに詳しい方の情報を参考にしてください。
アガベマイトって?この記事をご参考に
アガベマイトは新規導入株からやってくる
個人的に室内育成の場合、アザミウマ以上にアガベマイトは新規導入株から入り込む確率が高いと思っています。フシダニの一種でめちゃくちゃ小さくて、アザミウマのように羽があるわけではなく、風に乗って移動するようで範囲は限られているからです。
SNSなどでも数年前は、アガベ(チタノタ・オテロイ)の害虫といえばアザミウマの被害を挙げる投稿が多かったものの、最近ではアガベマイトの被害の投稿が多い。それだけ知識と共に被害も広がっている気がする。
子株交換などで一気に加速しているのかなというのが感想です。
プロの販売店からアガベを購入しても、害虫は潜んでいて入ってくることもあるので仕方ないですね。新規にアガベのお迎えをする際は、害虫を持ち込むかも?と用心した方が良いです。
アガベマイト駆除に使った殺虫剤
アガベマイトが厄介な理由は、アザミウマ対策で使っている殺虫剤の効果があまりないというところ。定期的にアザミウマ予防のために殺虫剤散布をしていても、知らない間にアガベマイトが植物棚で蔓延していることもあります。
それともう一つ、アガベマイトによく効くアグメリックなどの薬剤が劇物指定で、入手がちょっと難しい点も防除のハードルを上げています。
Amazonなどでサクッと購入ができないものの、農協や鍵付きの棚で農薬を売っている場所(一部ホームセンターや園芸店)で、譲渡書を書いてハンコを押せば販売してくれます。
自分がアガベマイトのアガベに使った薬剤は、下記の3種類です。
アグメリック・ダブルフェースフロアブル・コテツフロアブル
最初は一般的な殺虫としてアファームも使いましたが、万が一アザミウマだったとしてもアグメリックが効くので、この3種類で駆除しました。
アガベマイトを駆除した方法
実際にアガベマイトをどうやって駆除したか。について書いていきます。あくまで自分のケースの記録ですので、参考にされる場合はご自身の責任で実施してください。
入手したアガベの子株に虫の気配を感じる
自分の場合は、アガベの子株交換で頂いた株が『虫の気配をなんとなく感じる』というところがスタートでした。これはアザミウマにやられた経験が活きたと思っています。
入手して殺虫剤&殺菌剤に漬けて、根が生きていたのでそのまま植え込んで、植物棚に置いたときにライトでよく見えるようになって異変に気がつきました。
目視で虫は見えませんが、棚に置いた時に嫌な気配を感じました。
ちょっと分かりやすくすると、成長点付近もそうですが黄色の丸で囲んだところの不自然な色抜けが、虫がいる目印になります。虫に汁を吸われて葉緑素が破壊されると色抜けします。
アザミウマで被害を受けた時とは違っているけど、これは虫だなと。となると導入時にやったアファームでの殺虫はあんまり意味ないなと感じました。
アガベマイト駆除の殺虫剤の散布
アザミウマの感じとは違っていたので、アガベマイトだろうとアタリをつけました。すぐに、アガベマイトに効果がある薬剤でローテーションを組み、殺虫を開始。
この時、手持ちにあったのがダブルフェースフロアブルとコテツフロアブルでした。2剤ではダニを落とすのは難しいと思ったので、よく効くというアグメリックをすぐに取り寄せでしたが注文しました。
ダブルフェースフロアブル(2000倍)/ コテツフロアブル(2000倍)/ アグメリック(1000倍)
1週間ごとに順番に散布
1週間ごとに3剤を順番にアガベがベチョベチョになるように念入りに散布。
自分は1000倍でしたが、アグメリックは500倍希釈が効果的とも聞きます。
子株で根が生きていたこともあり、葉の展開は速かったのですが、アガベマイトに吸汁され奇形になっていました。
写真を撮るために植物棚に移動していますが、初日に怪しいと思ってからこの株は隔離しています。
展開する奇形の葉もよく見ると色素が抜けて、アガベマイトの被害は奥深くまで及ぶものだということを思い知らされます。
アザミウマだと胴切りすると、たいてい子株はリセットされてキレイな状態でいますが、アガベマイトの場合は親株を胴切りしても、アガベマイトが子株まで進行していることが多いのも頷けます。
アガベマイトからの復活
殺虫剤に散布を初めて、2ターン(6週間)で正常っぽい葉が出ることを確認して薬剤の散布を停止。
その後、順調に成長したため、アガベマイトの駆除は終了し、通常の殺虫剤のローテーションに変更。隔離もやめて植物棚に移動しました。
アガベマイトを駆除してアガベの子株は元気に育っています。
アガベマイトでやられたアガベの対処方法|まとめ
子株交換で頂いたアガベにアガベマイトが潜んでいました。アガベマイトはアガベの子株の成長点の方まで吸汁していて、小さいし本当に厄介だなと感じました。
怪しいと感じた時に、すぐに隔離したことで他のアガベに被害が及ぶことなく、悲惨な状況にならずに済みました。
- ダブルフェースフロアブル(2000倍)
- コテツフロアブル(2000倍)
- アグメリック(1000倍)←500倍がとても効くという話もあります
上記薬剤を1週間ごとに順番に株がビチャビチャになるほどしっかり散布。それを2クール(6週間)でアガベマイトを駆除できました。
子株で葉の展開が速く、薬剤が行き渡りやすかったこともあり、6週間でアガベマイトから復活させることができました。
アザミウマの時は初めての害虫で悲惨なことになりましたが、今回はうまく対処できたと思います。
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