アガベ 旧来白鯨(日本)|昔からある丸く育つ本物の系統

アガベ旧来白鯨のメイン写真。丸く締まり落ち着いたフォルムが特徴。

アガベ白鯨には、起源というか出所はいろんなところやルートがあります。まぁ元はアメリカやメキシコとかなんですが、そこから持ち帰られて、それぞれの国や地域で大事に増やされて分けられて。

日本にも何十年も前に入ってきて、途絶えることなく大切にされています。そして、有名な趣味家さんや地域の名前がついた白鯨があります

ボール状に育つ白鯨のカッコ良さを見ればわかりますが、『そりゃ、ずっと前から名前がつけられ大事にされるわけだ』と納得。はっきりとした特徴を持ったオテロイですね。あとからポッと出たネームオテロイとは一線を画しています。

だからこそ、いろいろな国に渡ったり、いろんな地域に根付いていたりするんだと思います。ルートが違ったり、長く増やされることで、やっぱり少しずつ白鯨も地域差が出てきているのがまた面白いですね。

自分は日本の旧来白鯨は2つのタイプを持っています。1つは長野県に古くからある安曇野白鯨。そしてここで紹介する旧来白鯨です。こちらは地域の名前などなく、何十年も前から園芸ハウスで管理されていた白鯨です。

目次

旧来白鯨|丸く育つ日本国内株の育成記録

アガベのブームよりずっと前から日本には白鯨が根付いていて、特にサボテンやハオルチアが盛んな地域にはおじいさんがずっと管理している白鯨があったりする。アガベブームで台湾や中国からどさっと入ってきた白鯨と分ける意味で、旧来白鯨と呼ばれ付加価値やロマンがある。

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日本で受け継がれてきたストーリーがある旧来白鯨。

本当に旧来白鯨?みたいな親の子株入手|2022年8月

ハウス管理だとよくあるのですが、自分が入手した旧来白鯨の親は10号ほどの鉢に植った自由に育ちまくって伸び伸びの親の子株です。親株の旧来白鯨が巨大なので、ネギ子株の段階で手のひらほどのサイズがありました。

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親は慣れない人が見たら、白鯨と分からないような株でした。

子株は根が付いてはいましたが、親株の用土が辛過ぎでほとんど機能してなさそうでした。夏の暑さもあって、子株はシナシナ状態です。

なのでまず発根管理。根は出そうではあったので、プレステラ105の浅鉢甘い設定の用土で植え付け、だいたい毎日用土が湿るように水やり。

巨大な旧来白鯨から採れた子株。
巨大な旧来白鯨から採れた子株。

自分は基本的に腰水はしないので、発根管理中や根が弱い株に対しては、毎日もしくは2日おきくらいに水やりしています。

1ヶ月で水が吸えるようになって復活|2022年9月

根が出た時点で、根の勢いが子株と思えないほど良かったのでプレステラ105深鉢に変更しました。

根が出て水が吸えるようになると、シナシナ状態から復活。葉に張りが出たことで一段と大きくなった感じです。ストレスで出ていた赤みも取れて、新しく葉の展開も始まっています。

ちなみに根はまだ充実していないので、LEDがガンガン当たる場所ではなくて端っこに置いています。用土も甘く水やりも多いので、サーキュレーターで風はしっかり当たる場所にしています。

根が出て一段と大きくなった旧来白鯨の子株
根が出て一段と大きくなった旧来白鯨の子株

鋸歯が強くなり短葉になってきた|2022年12月

旧来白鯨のネキ子株を植え付けてから、4ヶ月。長い幼葉の期間が終わり、鋸歯が強い短葉が出始めました。プレステラ120深鉢に植えてあります。用土は甘めです。

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これくらいになると鋸歯が強くなるので楽しいです。

鋸歯が強い葉が出始め、短葉になってきた旧来白鯨
鋸歯が強い葉が出始め、短葉になってきた旧来白鯨

トゲと葉のバランスが整い始めた中株|2023年12月

旧来白鯨の巨大なネギ子株を入手して1年4ヶ月育成、中株サイズに。だいぶ幅広の葉と白鯨らしい鋸歯になりカッコ良い姿になりました。

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親株はびろーんと伸びていたので、すでに親株超えのカッコ良さ。

中株になって旧来白鯨らしさが出てきた
中株になって旧来白鯨らしさが出てきた

オテロイをいくつも持っていると、葉の色や鋸歯など全ての個体が違うことに気がつくと思います。自分はこの旧来白鯨の鋸歯の質感がめっちゃ好きです。

ざらっとした野生の象牙のような、見た目だけでなく触った感じも表現が難しいですがカッコいいんです。

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写真より何倍も見惚れる質感なんですよ。

旧来白鯨のトゲの質感が最高に好き
旧来白鯨のトゲの質感が最高に好き

ボール状に丸くなり迫力が出た|2024年5月

ネギ子株を育成して1年10ヶ月。鉢は4号のバンクスミドルポット用土は普通

4号鉢が見えないくらいに成長。半年前に比べると葉の幅も半年の間に一気に広くなり、しっかりとしたボール状の旧来白鯨になりました。

ボール状に丸くなった旧来白鯨
ボール状に丸くなった旧来白鯨

育成2年で子株が誕生|2025年5月

大きな子株スタートでしたが他のボール状の白鯨に比べて子株を出すのが遅い印象で、育成2年でやっと子株が出ました。ついに旧来白鯨が親株になりました!

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自分は子株は根が出てから外します。

根がパンパンで子株にも栄養と鉢内のスペースを取られて、旧来白鯨親株は葉の色や締まり具合から分かるように少ししんどそうです。

旧来白鯨が子株が出て親株に成長した
旧来白鯨が子株が出て親株に成長した

4.5号鉢へ植え替えした旧来白鯨親株|2025年7月

子株が根が出て自立できるサイズになるのを待って、4.5号鉢に植えました。鉢を一気に大きくしてしまうと大味に育ってしまい、崩れそうなので0.5サイズだけの鉢増しです。用土は普通、根の処理をしたので最初は水やりの回数を増やして管理しています。

子株を外し、下葉も一周ほど外して新しく葉が展開するスペースを作っています。今は葉数が減っていますが、次の植え替えの頃には新しい葉が増えもっとボール状になっていきます。

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入手した親株とは全く違ったカッコ良い姿です。

子株を外して4.5号へ鉢増し
子株を外して4.5号へ鉢増し

白鯨は大きくなってくると植え替えでも拗れることもあるのですが、旧来白鯨は植え替え後も順調で葉の色も子株がついているときに比べると緑が濃くなり元気になりました。

株が大きくなったので、高さを抑えたFR鉢に変更ています。

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旧来白鯨を育てている感想

LEDで親株とは違う丸い姿に

日本に何十年以上前から存在している白鯨を、運良くゲットでき育ててきた感想です。

親株は伸び伸びと屋外で育った大株、その大きなネギ子株の旧来白鯨をLED管理で育ててみると「ボール状のかっこいい白鯨の姿」へと成長しています。

急成長を避けた管理

親株がめちゃくちゃ大きくさらに徒長した姿だったので、急激に大きくなるような管理は避けています。方向性としてはなるべくコンパクトに丸くまとまった姿のまま、極端に水抜きするなど締めずに健康的に育成することです。

今のところうまく行っている印象で、緑色の葉と白い鋸歯のカラーが綺麗に出ています。

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自分は健康的にアガベを育てたい派です。

成長は緩やかに着実に

大きなネギ子株で、根が強いのでもっと早くからまとまってくるかと思ったのですが、幅広の葉が出るまで1年半ほどかかっています。ぐずったりせずに着実に1枚1枚出てくる葉が、だんだん少しずつです進化していく感じです。

成長に伴って鋸歯の質感が変化

多くのアガベオテロイは、中株〜大株手前が見頃となることが多いですが、この旧来白鯨はずっと楽しめる感じがしています。

特に、中株の頃の鋸歯の野生の象牙のような質感が自分はとても好きです。その後になると1番と2番のサイドの鋸歯に長さと白さが出てきて、葉の幅も同時に一気に増して迫力あるボール状へ一気に仕上がっていきます。それもまた好きな姿です。

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じっくりと成長させていくのが良い感じです。

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