涼しくなったのでちょこちょこ子株を出しますBASE

植物に使う用土の特徴を知ろう

植物に使う土を知ろう

ハオルチアやアガベなどの本を読んでいると、色んな用土を混ぜて植物に合わせた配合で使うと記載があったので、自分なりに調べて簡単にまとめてみました。

慣れてくると一つずつ用土を配合して、自分の好みの培養土を作ると植物の育成がもっと楽しくなってきます。赤玉土だけでもいろんなメーカーから色々な種類が出ていて、価格・粒の形状・硬さなど様々で面白いですよ。

目次

赤玉土

赤玉土とは、関東ロームの火山灰でできた赤土を乾燥させ粒の大きさを合わせたもの。園芸でよく使われる土なので入手は非常に簡単、ホームセンターに行けば必ず置いてある。

通気性が良く、赤土なので適度に保水性と保肥力がある、pHは5~6ぐらいと弱酸性。肥料成分はほとんど含んでいない。一番上に被せる化粧土としても使える。

色んな赤玉土を使いましたが、今は通称『日本線』の赤玉土を使っています。赤玉土も硬質や通常のものがあって、使ってみると粒が崩れてしまう期間が全然違いました。硬質が断然おすすめです。

赤玉土(二本線)
二本線を使っています

鹿沼土(かぬまつち)

鹿沼土は赤玉土同様に、関東ロームの火山灰からできた土でこちらは軽石の一種、鹿沼市で採取される。

赤玉土と同じくらいメジャーな園芸用土で、水はけが良く水持ちも良い、多孔質で通気性も抜群、pHが4~5と低く酸性。粒は軽く劣化では崩れにくい。酸性を好む植物には多めに配合することもある。

パーライト

パーライトは真珠岩を高温に熱し発泡させて作られ、空気を多く含む白い粒状。用土に混ぜることで通気性や通水性を向上させる。非常に軽いので鉢植えの軽量化もできる。

植物は、根が呼吸できないとすぐに根腐れになってしまう。赤玉土などがだんだんと崩れても、パーライトを入れておくことで通気性が確保され、長期間でも根腐れしにくい用土になる。

クシャミするだけで飛んで行ってしまいそうなくらい軽いです。

パーライト
パーライトとっても軽い

軽石(パミス)

軽石の中で、白っぽい火成岩の小さい粒状にされたものが園芸に使われる。多孔質で軽く、水に浮く。通水性に優れており、保水性はない。

小粒の物はパーライトと同様に用土に混ぜ込み、用土の中の通気性確保に使われる。大粒の物は鉢底に敷いて使う。

軽石
軽石

用土に混ぜ込むなら小粒の軽石が丁度良いサイズでした。

小粒の軽石
用土に入れるなら小粒の軽石

日向土(ひゅうがつち)ぼら土

日向土はぼら土とも呼ばれ、鹿沼土と同様に軽石の一種で宮崎県で採取される。鹿沼土よりも固く、pHは6付近で弱酸性。

軽石の代わりに使う場合は、日向土は軽石(パミス)やパーライトより保水性が若干良いことを考慮するとよいかも。日向土は鹿沼土と同じく水はけが良く水持ちも良い。

近くに日向土が売っていなくて、ネットで試しに小粒を買ってみたのですが大きすぎたので、今後は細粒(赤袋)を入手したいと思います。

日向土の小粒は大きい
日向土の小粒は大きかった

日向土の粒はこんな感じで軽石の様ですが、軽石より何となく密度がありそうな感じです。産地にもよると思うのですが、手元にある軽石は濡れても白いままでしたが、日向土は少し黄色味を帯びていました。

日向土
日向土

バーミキュライト

バーミキュライトは蛭石(ひるいし)を高温で熱し、10倍ほどに膨張させたもの。軽く多孔質で通水性と通気性に優れている一方で、保水力と保肥力もある。特性を活かして、挿し木や種まきの時に使用されることもあります。

なんか懐かしい感じがしたのは、子供のころ釣りに行ったときに餌のゴカイが入っていた砂がバーミキュライトでした。

バーミキュライト
バーミキュライト

くん炭

もみ殻を燻して炭の状態にした物がくん炭(燻炭)です。

有機物なのでは植物の根の成長を促進し、多孔質な構造で微生物の住処にもなり、古くから土壌改良剤として利用されています。pHは8~9と弱アルカリ性で、酸性に傾いた用土を中性に近づける役割もあります。

くん炭を混ぜる
くん炭を混ぜるところ

化粧土

植物を植えた植木鉢の上に敷く土です。化粧土を敷くことでハオルチアの見た目を良くしたり、用土が乾燥しすぎるのを防ぐこと、また、屋外管理の場合には雑草が生えるのを防ぐことができます。質量が重いものを使えば、水やりの際に軽い用土が浮いてきてしまうのを防ぐこともできます。

軽石や赤玉土や富士砂、瓦を砕いたものなど、好みで使われています。

赤玉土の化粧石
赤玉土を化粧石にした白衣美人

ふるいで微塵を取り除こう

用土を作るときは、ふるいを使って細かく崩れた微塵を取り除くことがポイントです。この作業をしないと微塵が多くなり水はけが悪く、根腐れや根の成長を阻害したりとトラブルが発生しやすくなります。

ふるいで微塵を取る
ふるいで微塵を取る
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